cotauの会社では、スタッフが働きやすいように、仕事を楽しんでもらえるように、いろいろな制度を導入しています。
でも、その中であまり使われいない制度が結構あることに気づきました。
軽く名前をあげるとこんな感じです。
- 読書サポート制度
- キャリアステップ支援制度
- クリエイティブ支援制度
- アニバーサリー休暇
- クリーンナップデー
- センスアップ支援制度
- ランチコミュニケーション促進制度
作った側としては、どれもとっても素敵なしくみだと思っているのですが、なぜ使われないのか?
今日はそういった失敗事例(?)を考えてみることで、もっと制度を活用してもらうために何が必要なのかを考えてみたいと思います。
あまり使われていない制度一覧
読書サポート制度
制度の内容
ジャンル問わず書籍代を最大2,000円/月を支給(マンガもOK)
名称・価格・おすすめ度・ひとこと感想を記載すると申請書になり、お金が支払われる。
別途領収書を提出。
利用状況
わたしをはじめ、ごく一部の人は積極的に利用していますが、会社全体としてはあまり浸透していない制度。マンガもOKなのですが、「感想を書いてシェアする」というのがハードルが高いようです。
実際にわたしも感想はシェアできていなかったりします…。
キャリアステップ支援制度
制度の内容
スキルアップや社外ネットワーク構築のため、セミナーや懇親会への参加を推奨。セミナー参加費及び交通費を実費支給。一人50,000円/年。
ジャンル:Web,マーケティング,クリエイティブ,働き方等、業務に関係すること。
残業代:セミナー・勉強会のみ勤務時間の残業手当をつける
利用状況
cotauの会社は、どちらかと言うと内向的な性格の人が多いこともあって、セミナーなどに参加することがあまり多くありません。特にコロナ禍になってからは、参加の機会が大きく減ってしまい、あまり活用できていないのが現状です。
ただ、実際にセミナーなどに参加する場合には、しっかり活用できています。
クリエイティブ支援制度
制度の内容
個人で作るWebサイト/グラフィックの制作費用の一部を支援する。
一人50,000円/年。
※ソフト費用・フォント費用・印刷費用etc
利用状況
こちらはあまり活用できていない…というよりは、あまり個人的に制作などを行っている人が多くないのが実情かもしれません。あと、ほとんど会社のツールを利用して作れるので申請の必要もあまりないです。
このcarutaも個人的に作っているわけですが、ドメイン費用やサーバ費用を申請すると公になるので、そうしたくない人もいるかもしれませんね。
アニバーサリー休暇
制度の内容
本人・両親・配偶者・子どもの誕生日に有給とは別に休暇を取れる制度。原則年2回まで。会社を支えているのは、本人だけでなくその家族のおかげでもあるのでその感謝を含めて、という主旨で新設されました。
利用状況
比較的新しくできた制度で、当初は利用実績もありましたが、最近はあまり使われていません。これは単純に忘れられている…ということが大きな理由かも?
仕事が忙しいとなかなかお休みを取れるということを忘れがちかもしれません。もうちょっと周知が必要ですね。
クリーンナップデー
制度の内容
会社の事務所、及びPC内のデータなどを整理・清掃するために設けられた日。2・6・8・11月のスケジュールで行っていました。
利用状況
コロナでリモートワークになるまでは、継続して取り組んでいた制度です。ただリモートワークが当たり前になってからは「事務所をしっかり整理・清掃する」という必要が薄れ、みんなで取り組みことがなくなりました。
センスアップ支援制度
制度の内容
美術館・博物館等の展示会閲覧費用を補助。月額2,000円まで。
利用状況
こちらもコロナでリモートワークになる前までは比較的使われていた制度。しかしコロナ禍の中で、あまり展覧会に行く機会がなくなり、利用頻度が減少しています。
ランチコミュニケーション促進制度
制度の内容
毎月違うペアでランチに行くことを支援する制度。ランチ代を支給 。月額2,000円(人)まで。
※ただし、同じメンバーは1年間不可。違う人と行くことで支給される。
利用状況
やっぱりリモートワークになってから利用頻度が減少した制度。あと、単純に忘れられていたりすることもあり、「違う人と行く」ことをこの制度で広げることはあまりできなかったなぁという印象です。
活用されない制度の理由と問題点
こうしてみると、「コロナ禍でそもそも利用する機会が減った」というのが一番大きな理由になっていそうです。
次に、「制度が周知されていない(忘れられている)」。実際これらの制度はGoogleスプレッドシートにまとめて誰でもアクセスできる状態なのですが、逆に言うとアクセスしないと見れないので、見ない期間が長いとつい存在そのものを忘れてしまう気がします。
(実際にcotauも、この記事のために開くまで半年以上見ていませんでした)
また「利用するのに少しでも手間がかかる」と、利用するのがめんどくさく感じてしまうようです。cotauの会社では、特に読書サポート制度などで感想文を書くというのは心理的にハードルを感じてしまうかもしれません。
もっと活用してもらうためにできること
せっかくみんなのために作った制度、どうせならもっと活用してもらいたいですよね。
というわけで改善案を考えてみました。
1.利用条件をゆるくする
まずは制度を利用してもらうことを第一に、限りなく条件をゆるくしようと思います。予想よりもコストがかかったり、目的とする結果につながらないようなら、改めて見直します。
2.利用状況が通知されるようにする
誰がどういったものに使ったのか、リアルタイムに通知することで「制度の存在を思い出してもらう」ことが狙いです。他のメンバーも使っているんだ、そうそうこういう制度あったな、となれば、もっと利用してもらえそうです。
3.制度に関するアンケートを定期的にとる
制度がどのくらい周知されているか、どうしたら利用しようと思えるか、他にほしい制度はないのかなど、定期的にアンケートをとることで、制度そのものをアップデート。実際に利用するスタッフの生の声を聞くと、見えてくるものがあるかもしれません。
ほぼ使われていない働き方や福利厚生の制度から見えたこと
もともとはスタッフが働きやすく、楽しい会社にするために作った制度。
「みんなのために作ったよ!いい会社でしょ?」と、作っただけで活用されなくては意味がないということに改めて気づきました。
まずは、スタッフから「どういう制度だったら使いたいのか」実際の感想などを聞いてみて、よりよい制度づくりを進めていきたいと思います。またその結果についてはレポートしますね!