見限らずに話を聞ける人でありたい

「ああ、こういう人なんだ…」
「こういうことする人と仕事は厳しいなぁ。。」

仕事をしていると、「自分の中で最低限の基準とするライン」を割る人と一緒になることがあります。

それは、対応の仕方だったり、コミュニケーションだったり、スキルだったりと、様々です。特に最初に受けた印象や、聞いていた話と、実際の対応が異なるとショックが大きい。

そういうときわたしは、がっかりして残念に思います。
そして「もうこの人とは仕事したくないなぁ」と思ってしまいます。

とりわけ外注さんやパートナーさんに対しては、お金を払ってプロとしてお願いしているのだから、「もう頼まない」と思ってしまうんですよね。

状況や度合いにもよりますが、一気に話をするのも嫌になって「もういいですよ〜」となってしまうこともしばしばです。

ところがそんな思いをぐっと飲み込んで、冷静に詳しい話を聞いたり、その人の今後のために何が問題かを伝えると、またちょっと違った世界が広がるなと気づきました。

スポンサーリンク

社内のスタッフには話を聞いている

外注パートナーさんの場合には、別の人を探す、ということができます。
ところが社内のスタッフはそうはいきませんよね。

「こういう対応になったのは何が理由?」
「相手によってはこう受け取るかもしれないよ」

これからもずっと一緒に仕事をしていくのですから、なにか問題があれば率直にフィードバックをしたり、行動の理由を確認しています。

すると、「あれ?そうだったの??」と思わぬ反応が返ってきたりすることがあります。

「これをどうやるかを教えられていなかったので、自分で調べてやったのですがどこか問題がありましたか?」
「すみません、他の人から急ぎの依頼が立て込んでしまい、時間がかかってしまいました」

行動や結果だけで判断をすると、こういう想定外の理由まで思い至ることはできないもの。

「きっとこの人は仕事が適当なんだ」「仕事が遅い人だ」というのは、単純に自分の思い込みであることも少なくありません。

だからこういうときは、判断を保留にして、努めてフラットに対応することが必要だなと思います。

その上で、問題に感じたことや、解決する方法を伝えると、お互いにとってもよりよい仕事ができるようになります。

「わからないときに自分で調べるのはいいね!でも最終判断する前には、それでいいか確認をしてもらえると助かります」

「急ぎの依頼でばたばたして大変だったね、対応してもらえて助かります。ただ、それで別の依頼も時間かかるようなら、ひとこと連絡入れてもらえると安心できるのでお願いします」

といった具合です。

外注パートナーさんに対しても、見限らずにありたい

外注パートナーさんの場合には、社内スタッフと違って、彼らの成長を支援する責任はもちろんありません。

プロとして対等に仕事をする関係である以上、対価に見合わないパフォーマンスは、それだけで「仕事を切る」には十分な理由になりますよね。

でも、自分の思い込みで判断するのはやっぱりフェアじゃないなぁと思うのです。

例えばこちらの依頼に不備があって、思わぬ時間がかかったとか。
実際にやってみると想定以上に複雑な内容で、ストレスを感じていたとか。

対等な関係と思っていても、基本的に発注と受注という関係上、相手方はなかなかそういう不満や問題をこちらに伝えることは難しいという立場にあります。

もちろん、単純なスキル不足とか、確認漏れとかもたくさんあるでしょう。

そういうことを含めて、まずは丸ごと話を聞いてみるのはやっぱり大事だなと思うのです。

例え相手に100%の非がある場合でも、フラットに話を聞いてみると、案外反省していたり、素直に理由を話してくれることもあります。

「すみませんでした、今回は弊社の中でもまだ慣れていない新人が対応し、チェックも疎かになっていました。次からは必ずしっかり対応します。」

「心配性なもので、ご指示内容について対応箇所の確認にだいぶん時間がかかってしまいました。ご迷惑おかけしてすみません。」

すると、その人を見る目が変わるんですよね。

「あぁ、悪い人じゃないんだな」「また頼んでもいいかな」と。

考えたら、外注パートナーさんを探すのも手間になるわけですし、他にいい人が見つかるかもわからないのです。

だからもし、この人ともう少し一緒に仕事してもいいかな、と思えるなら、一歩だけ歩み寄って「じゃあ次からは、このようにご依頼しますので、そちらもこうしてもらえると助かります」と話ができると、お互いに徐々に最適化していけるのではないかなぁと思うのです。

一歩だけ、仲間という意識を広げてみる

社内のスタッフにしても、外注パートナーさんにしても、縁あって一緒に仕事をすることになった関係です。

自分が望んだ関係でなかったとしても、同じ目標に対してともに取り組む人は、立場に関係なく仲間でありチームであると思っています。

トラブルになると「自分の仕事を妨害する敵」とつい感じてしまうところですが、「一緒に仕事をする仲間」だと思えれば、自然とフォローする気持ちで向き合えますよね。

とはいえ、話を聞いても「これは論外」という人も世の中にはたくさんいます。

だからこそ、少なくてもその判断をする前に、仲間という立場で見限らずに話を聞くところまでは、フラットでありたいと思うのです。

スポンサーリンク
follow
プロフィール

とあるWebマーケティング・制作会社の役員をしています。このブログでは、私たちの会社のリモートワークやチームビルディングの取り組みを発信していきます。

follow
caruta