ビジネスの場において、初対面の方と会う機会はたくさんありますよね。
お客様はもちろんですが、パートナーさんだったり、採用応募者、同業者だったり。
一般的には丁寧に尊敬語を話すことが、ビジネスにふさわしいとされています。
各種のマナー講座でも、どういう振る舞いがふさわしいかという情報があふれているので、つい「失礼がないか」という視点で対応してしまいがちです。
でも、あまりに丁寧な対応は、ある意味で冷たくビジネスライクと感じられるもの。
心理的な距離ができてしまうと、率直な話ができなかったり、緊張してしまったり、お互いにやりづらいですよね。
特にパートナーさんや採用応募者に対しては、「個人的な関係」を築く方が信頼を得やすく、また自分自身も楽しんでやり取りができます。
今日はそんなパートナーさんや採用応募者への、初対面でのうちとけ方をご紹介します。
自己紹介に、仕事と関係ない話を入れる
自己紹介では役職や仕事内容を説明しがち。ひとことビジネスと関係ない話を入れると、個人的な話をするきっかけになります。
もし事前に相手方の情報(得意分野や仕事内容)が手に入っているのであれば、それに絡めたワンポイントがあるとぐっと距離が縮まりますよ。
ここから、「AAAをされていらっしゃるんですね!」など、次の雑談へのスムーズな入り口になることもしばしばです。
雑談から入る
直接仕事と関係ない話を最初に振ると、緊張がほぐれて打ち解けやすくなります。また、相手がどういう人なのかを理解するきっかけにもなりますね。
あくまで仕事を絡めつつではありますが、こういった雑談ベースの話だとうちとけやすくなります。
また、上の例では「BBBが好き」「CCCをする」「子どもがいる」など、相手が話題を膨らませやすい要素が織り込まれていますので、「お子さんがいらっしゃるんですね、何歳ですか?」など相手方もリアクションをとりやすいです。
例え質問されなくても「ありがとうございます、嬉しいです!」と言われると場が明るくなりますよね。
一方でこういう話に「そうですか」と興味なさげに返すような方は、ちょっとコミュニケーションを取りづらいかもしれません。
相性があうか、話しやすいかは仕事をする上でも重要になりますので、「人柄を理解する」のに雑談でのやり取りはもってこいです。
相手の名前を呼ぶ
本題に入ってからも、「◯◯さん」と相手の名前を呼ぶことで距離をつめることができます。名前はその人にとって最も親しみがある音なので、名前で呼ばれることで心理的な距離が縮まるんです。
あんまり繰り返すとちょっとうるさいかもしれない、と思うくらい繰り返してもOK。
ポイントは「◯◯様」ではなく「◯◯さん」です。様だとちょっと距離を感じますよね。
さん付けの名前で呼ぶことが、敬意と同時に親しみを感じるちょうどいいバランスだと感じます。
※とはいえ、パートナーさんかつ相手方が年配の社長などのケースでは◯◯社長の方が無難かもしれません。ケースバイケースで!
パートナーさんや採用応募者と初対面でうちとける方法まとめ
- 自己紹介に、仕事と関係ない話を入れる
- 雑談から入る
- 相手の名前を呼ぶ
仕事をする上で、業務と関係ない話をしたり、雑談をしたりすることは一見ムダに感じるかもしれません。しかし、相手の人柄を理解してコミュニケーションを取りやすくすることは、業務をスムーズに行う上で欠かせない要素です。
「ビジネスの相手」ではなく「一人の人間」として「どういう人なんだろう?」と興味を持って接することが、初対面で距離を縮めるために大切ではないかなと思います。
あともちろん笑顔で明るく話す、というのが一番大切ですよね!
どれもちょっとした心がけでできることなので、ついビジネスライクになってしまう、という人は少しずつでも心がけてみると、雰囲気がかわってくると思いますよ。