とあるWeb制作会社の組織づくりと企業文化

わたしの会社は、創業から2015年頃まではいわゆる「ブラック会社」に近い状態でした。

朝9時に業務が始まり、夜は22時を超えるのが普通。当時は入ったメンバーも数年でやめるという事態が常態化していました。

その風潮が変わったのは2016年頃。社長と私に、ほぼ同時期に子どもが生まれたのです。また新しいスタッフも3名ほど入社し、そこから「働くメンバーがしあわせになる会社づくり」が少しずつはじまりました。

このページでは、その取り組みをご紹介していきます。

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よかったこと朝礼・終礼

朝礼・終礼で、「最近よかったこと」を持ち回りで発表する取り組み。
内容は業務に限らずプライベートでもOK(というかほとんどプライベートなことばかり)

大切なのは、聞く人のリアクション。終わったあとは必ず全員で拍手をします。最近見たドラマ、食べた食事など、会話が弾むこともしばしば。

この取り組みをはじめてから、会社の雰囲気がぐっと明るくなりコミュニケーションも取りやすくなりました。

日報&全レスチャレンジ

社員全員に日報を書いてもらい、それに毎日全レスする取り組み。
かつてなんの意味も生み出せずに自然消滅した日報が、今では業務のサポートやモチベーションアップ、社員の自信や信頼関係を育てる場になりました。

リモートワーク体制

2019年12月、まさにコロナが流行する直前のタイミングで、リモートワーク体制ができました。これは本当にタイミングぎりぎりで運がよかったです。

かねてから、子育て中のメンバーがいたり、電車通勤がしんどい人がいたりと、スタッフから出ていた希望で、およそ1年にも渡って体制づくりを進めました。

最大のネックになっていたのは「データの共有」をどうするか。box,Google Driveなどをいろいろ試した結果、わたしの会社では最終的にDropboxを利用することで、データ共有体制を確立しました。

また電話については、各個人のスマホに電話アプリを導入。更に電話対応サービス「fondesk」を導入することでコロナの間も完全リモートでの対応を実現できました。

ありがとうバッチ

2019年にスタートした、社員間の交流とエンゲージメント上昇を目的にはじめたのがありがとうバッチ。
業務をサポートしてくれたり、助けてくれたりした人に感謝の気持ちを送る制度です。

当初Googleフォームを利用していましたが、誰にいつ届いたのかリアルタイムに確認することができず、集計も面倒だったのでまるで浸透しませんでした。

そこで「goodjob」というサービスを利用したところ、これが大きく結果に繋がります。誰がいつ何で送ったのか、社内コミュニケーションで利用している「チャットワーク」に通知することで交流が活発になりました。

また、毎月一番グッドジョブをもらった人には表彰する制度があり、オリジナルの缶バッチをつくっててプレゼントしています。

改善提案thanks制度

会社の業務から制度や設備のことまで、何でも改善の提案を出してくれた人には、内容に関わらず¥500をプレゼントするという仕組み。
「会社のことをメンバーにもっと積極的に考えてほしい」という主旨ではじめました。

最初はあまり提案も出ませんでしたが、少しずついろいろな意見が出てくるようになり、メンバーの声をすくいあげる重要なしくみになっています。

一方で、当初は数ある提案を役員が検討するヒマがないという事態になっており、あまり具体的な改善にはつながっていませんでした。そこで、検討をスタッフチームでやることにし、毎週改善提案の内容を検討する時間を設けています。