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- 自分個人
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- 中
- 実施時間
- 特になし
- コスト
- 特になし
「早く帰りたいけど、業務が忙しくていつも退社が夜になる」「朝活したいけど、寝る時間がつい遅くなってしまう」という人は多いのではないでしょうか。
わたしの会社も、もともと22時頃までの残業が普通だった会社でした。
それが今では、スタッフ全員で9時出社・18時退社という勤務時間を実現できました。
きっかけは、2015年頃に、深夜残業をなくすため、早朝出勤をひとりで1年ほど続けたことです。
朝活で効率的に仕事をこなし、深夜残業をなくすことができただけでなく、今では業務とは直接関係ないことも朝活の時間として自由に使えるようになりました。
今ではリモートワークを導入している会社も増えてきたので、ちょっと時代に合わないかもしれませんが、かえってやりやすくなったのではないかとも思います。
今日はその早朝勤務を実現するポイントや、メリットをお伝えしたいと思います。
※残業を減らそうと思った理由と、達成までの詳しい経緯はこちら
朝活(早朝出勤)のメリット
まずは朝活を始めて感じたメリットをご紹介します。
- 頭がさえた時間に、集中して業務をできるため効率的
- 気兼ねなく定時退社できる
- 夜の時間を家庭や趣味など自由に使えるようになる
- 質の高い睡眠を取れるので健康的
馬鹿にできないのは、4の睡眠です。
22時〜2時は脳のゴールデンタイムと言われていて、この時間帯の睡眠はとても質がいいそう。
この時間を含めた6時間睡眠をするようになって、若ハゲの悩み「抜け毛」が明らかに減りました…!
また、慣れるにつれて午後に睡魔に襲われることがなくなり、全体的にとても効率よく仕事ができるようになったのです。
早朝出勤を実現する5つのポイント
1.会社に理由をきちんと伝えて、根回ししておく
わたしの場合は、何より妻や子どもとの時間を大切にしたいと考えて、早く帰る決意をしました。
会社には、家事&子育てのため早朝勤務したいということを社長に直訴し、話し合いの末に、事前に了承をもらうことができました。
当時や役員ではなく、一般社員。代わりに残業代は出せないという厳しい交渉でしたが、わたしはお金よりも家庭を取ることにしました。
いずれ定時出社・定時退社になれば、結果は同じだという思いもありました。
もちろん、嫁さんにも相談して了承を得ています。
この事前交渉は、結果的に自分の生き方は自分で決めるという覚悟を固めることができ、朝活(早朝勤務)&業務効率化の達成に繋がりました。
(うまくいかなければ、また元に戻せばいいのです。)
2.とにかく早く寝てリズムをつくる
はじめは今まで通り遅い時間に寝てしまい、日中に猛烈な睡魔に襲われることが多くありました。
こうなるとかえって効率が落ちます。最低6時間は睡眠時間を確保しましょう。
逆に睡眠時間さえ確保すれば、案外早起きできます。
土日で一度リセットし、リズムを整えて、月曜からトライするのが基本です。
3.18時に帰る前提でスケジュールを組む
わたしの会社は、Web制作の仕事をしていて、イレギュラーが多い職場です。
18時を過ぎてもお客様から電話やメールがきますし、打ち合わせの予定が19時からなんてことも少なくなりません。
これを見直すため、打ち合わせの予定はすべて17時までで調整。
電話口では「その日は外出予定があって直帰します」、メールでは「下記より都合のよい日時をご教示ください」でこちらから調整し、17時以降の予定を封殺しました。
4.18時以降の電話を会社全体でシャットダウン
打ち合わせやメールは、個人の裁量の範囲でどうにかなりますが、電話対応をどうするかは、会社全体の問題です。
夜の電話で帰宅が遅くなることや、スケジュールが崩れることは、他のスタッフも懸念していました。
彼らを味方につけて全体会議で議題にあげたのです。
ここは理論武装で上司を説得する必要がありました。
- 電話のせいで、よいパフォーマンスを発揮できないという意見の集約
- 同業他社の営業時間を調べ、問題ない旨をまとめる
- お客様への周知方法の提案(メール署名に受付時間を入れるなど)
- 時間がくると留守電が自動で入る機能をまとめる
議論は1ヶ月以上かかった記憶がありますが、こうしてどうにか上司を説得することができました。
18時以降は留守電に切り替わる仕組みができたのです。
ちなみに今では、電話代行サービスを利用して電話対応そのものをしなくてもいいようになりました。
5.決意を持ってとにかく帰る
いかに朝活出勤しているという事実があっても、まだ他のスタッフは働いている中で、自分だけ帰るのは気が引けるものです。
最初はこれが一番難しかった。
- 仲間ハズレにされるのではないか?
- 周りからよく思われないのではないか?
- 取引先にも迷惑をかけるのではないか?
そういった不安がついてまわります。
それでも、私は自分の人生で「仕事よりも妻や子どもと一緒に過ごす時間が一番大切」だという決意を持って、18時過ぎには「おつかれさまです」と言い続けました。
朝活出勤の周りからの評価
朝活出勤を続けて1年、互いのいいところを話し合うオリエンテーションがありました。
わたしはこの場で、
「cotauさんは、早朝出勤をして家庭の時間もしっかり作っているところが、本当に尊敬できます」
という言葉をいただきました。
「同僚や先輩・後輩によく思われていないのではないか」
「迷惑をかけていて仲間ハズレになれているのではないか」
そう思っていた自分にとっては、本当に嬉しく感激した言葉でした。
朝活に対する会社からの評価
また、効率的に業務をこなせるようになったことで会社からの評価も上がりました。
一番は20代で役員に抜擢されたこと。
残業代が出なかったのは苦しかったですが、それよりも大きな報酬を得ることができるようになったのです。
朝活出勤のその後
業務効率化、外注さんや他のスタッフとの連携など、他にもいろいろな取り組みを経て、私の朝活出勤は約1年で終えることができました。
今は9時出社、18時退社をスタッフ全員で実現。
習慣になった朝型生活はそのまま今も活きています。
ブログを書いたり、本を読んだり、新しい取り組みをしたり…
嫁さんや子どもが寝ている間、自分一人の自由な時間を持つことができるようになったのです。
朝活出勤をしなければ、きっとここまで人生を変えることはできなかったでしょう。
深夜残業で疲弊している、仕事をもっと効率的にこなしたいという方、ぜひ一度試してみてください。
きっと新しい人生が切り開けるはずです。
※残業をなくせた詳しい経緯はこちら