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リモートワークでの”雑談”のつくり方

4.0
対象
全スタッフ
難しさ
低〜高
実施時間
内容による
コスト
特になし
主な内容
  • リモートワークが続くと、しんどい人がでてくる
  • “雑談”の場が仕事のやりやすさに重要
  • 意識的に雑談の場をつくることが、楽しく働きやすい会社につながる
効果
  • 新しいアイディアや、困ったことを気軽に話し合えるようになった
  • 単純に仕事に楽しく取り組めるようになった
  • 雑談の場づくりを通して、リモートワーク前よりもチームワークがよくなったと言ってもらえた
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雑談の場で、仕事とコミュニケーションをスムーズにする

リモートワークになってから、社内のコミュニケーションが減った、チームワークが悪くなったということはないでしょうか。

cotauの会社でも、対面でのやり取りがなくなり、ちょっと話し合うことや、軽く声をかけるということが難しくなりました。

この状態が長く続いていく中で、スタッフから「ひとりで作業していると寂しいです」「リモートワークはしんどい、事務所の方がいい」という人もでてきました。

コロナ禍や外出自粛などの社会的ストレスもあると思いますが、軽く雑談や相談できる環境がないと、仕事で支障をきたしたり、ストレスがたまることが様々なデータでも発表されています。

今日はそんな問題を解決するため、cotauの会社で取り組んでいる「雑談の場づくり」を紹介します。

そもそも会社で雑談って必要なの?

わたしの会社で”雑談”の重要性を強く意識するようになったのは、サイボウズの青野社長による「リモートワークの時代に”要るもの”と”要らないもの”」の話を聞いてからです。

出典:「ウィズコロナ時代 “カイシャ革命”であなたの仕事は?」クローズアップ現代

サイボウズは10年ほど前からリモートワークを取り入れている会社ですが、その社長が「雑談」をそんなに重要視しているのか!とちょっと驚きました。

調べてみると、リモートワークになってから雑談が減ったことで業務に影響を受けているというデータがたくさん出てきます。


仕事をする上で雑談ができなくて困ることはあるかと尋ねたところ、「かなりある」が23.0%、「少しある」が51.7%となり、74.7%が「困ることがある」と感じていることが分かった。

出典:「リモートワーク下の雑談に関する実態調査」スコラ・コンサルタント


「業務で関わりのある人との関係の変化」についても質問。「(職場の人が)何をしているかが分からなくなった」が約6割に上った。他にも「協力し合うことが減った」が42.4%、「意見・提案をしにくくなった」も40.7%となった。

出典:「在宅勤務者3,000人に聞く「リモートワークのコミュニケーション」調査」サイボウズ株式会社

雑談などのコミュニケーションが減ると、ちょっとした確認やラフな話し合いができなくなりますよね。ちょっとした困りごとの相談や、アイディアを出し合ったりと、チームワークに支障を来たすという意見が多いようです。

リモートワークで雑談を増やす取り組み

スタッフからの意見や、こういった情報をもとに、cotauの会社では意図的に雑談の取り組みをするようになりました。

チャットワークの”雑談板”

わたしの会社では、業務にチャットワークというツールを利用しています。そこに雑談板をつくって、ちょっとしたことを自由に話し合える場をつくりました。

業務に関係ない話から、ちょっとした相談、情報共有などに活用しています。
チャットツールですが、いつでも気軽に話せる場があると「みんなで一緒に仕事をしている感」を感じられますよ。

よかったこと終礼

週に1回、最近のよかったことをそれぞれシェアする「よかったこと終礼」。おもしろいドラマを見た、おいしいレストランに行った、こんなことするのがマイブームなどなど、業務と関係なくひたすら雑談オンパレード。

スタッフみんなにとって楽しみな時間になっていて、「この日を楽しみに仕事がんばってます」というコメントも。

詳しくは別の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

チームミーティング

cotauの会社では、今11人ほどのメンバーで働いていますが、役員を除いた約5人ほどのチームをつくって週1回ミーティングをしています。
このチームは業務上の部署ではなく、お互いの近況や困ったこと、新しいアイディアや情報共有をするためのチームです。

もともと全員で業務連絡をするミーティングをする場はあったのですが、「役員がいると話しづらいこともあるのではないか」「人数が多いと発言しづらい人が出てくる」といったことを考えて、スタッフだけのチームミーティングをすることに変えました。

結果、このチームから新しい事業のアイディアが出たり、リモートワークで困ったことを相談しあったりと、チームワークがとても機能するようになっています。コロナが落ち着いているときには、チームのみんなでランチしたりしているようです。
(役員であるcotauは参加していないので詳細は知らないのですが…笑)

業務効率だけを考えると「それ必要?」と思われるかもしれませんが、特にリモートワークの状況ではとてもおすすめです!

※ちなみにミーティング議事録はkintoneアプリでつけてもらっていて、情報共有はしっかりするようにしています。

日報全レスチャレンジ

雑談とは少し違いますが、スタッフに日報をつけてもらって、そのすべてに毎日cotauから(ときどき別の役員からも)コメントを返す「日報全レスチャレンジ」をやっています。

日報というと「今日何をやった」という業務報告の印象が強いかもしれませんが、cotauの会社では「うまくいったこと」「今日やりなおしたいこと」などの雑談コメントがメインです。

「今日はミーティングが多くてあまり集中できなかったが、〇〇さんに助けてもらえた」
「デザインをクライアントに「素敵ですね!」と褒めてもらえた」
「◯◯さんが、業務がいっぱいで大変そうで心配」

などなど、いろいろな情報をやり取りすることで、日々の業務の手助けや勇気づけをしたり、問題発生の察知や解決などにとても機能しています。
この場を通じて信頼関係も築けるようになったと感じています。

リモートワークでの”雑談”のつくり方まとめ

実はcotauの会社は、「リモートワークになってからの方がチームワークがよくなったよね」という話が出ることがあります。

事務所に出社していたころよりも、コミュニケーションや雑談の重要性に気づき、さまざまな取り組みをした結果かもしれません。実際に、テレビ会議やチャットワークなどをいろいろな場を通じてスタッフと話す機会があるので、「みんなで一緒に仕事をしている」という一体感を感じています。

一方で、たまにスタッフとランチなどをすると、やっぱり離れていると話しづらいことや伝わらないこともあるなぁと思うことも。ただ、離れている状態でも可能な限りコミュニケーションをしやすい環境をつくることが、「楽しい会社」「働きやすい会社」をつくることに繋がるんだなと思いました。

リモートワークになってコミュニケーションがうまくいかなくなっていると感じている方は、意識的に雑談の場をつくること、おすすめです。