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社内向けマスコットキャラクターで職場を笑顔に

2.5
対象
全スタッフ
難しさ
イラスト描くのがちょっと大変
実施時間
毎日1時間くらい?
コスト
特になし
効果
  • 「ちゃんとしないといけない」という堅い空気を壊せた
  • 「楽しむ」という発想で、創造的な雰囲気づくりのきっかけをつくれた
  • 社内みんなが笑顔になれる象徴的な存在が生まれた
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インナーブランディングでチームを笑顔にしよう

ゆるキャラブームが起きてから、地方だけでなく企業のマスコットキャラクターも随分増えたように思います。例えば社内報にキャラクターが載っているという会社もいるのではないでしょうか?

わたしの会社には社内報はありませんが、各種ツールと自動連携して、チャットでお知らせを伝えてくれるアカウントがあります。

「これマスコットキャラクターからお知らせがきたら和むんじゃない?」と思いつきで作ったキャラクターがこちらです。

なんだこいつ?

って感じですよね。ところが、この「◯◯(会社名)くん」という安直な名前のキャラが社内でまさかの大ブレイク。

真面目・誠実・堅いという社内の空気が柔らかくなって、「楽しんでいいんだ」という雰囲気が生まれたように思います。

今日はそんな◯◯くんの大活躍と、彼が会社に何をもたらしたのかをご紹介したいと思います。

ほぼ毎日◯◯くんのイラストを投稿

思いの外ウケたことに気を良くしたわたしは、調子にのってそれから3ヶ月ほど毎日のように社内チャットにイラストを投稿していきました。

時事ネタ

2019年 G20大阪サミット
2019年 参議院選挙
闇営業疑惑

スタッフと絡む

デザイナーへの依頼
筋トレなら負けない
飲み会

仕事のこと

転職
リモートワーク
三連休

なぜこのキャラが受け入れられたのか

なぜこんなキャラが受け入れられたのでしょうか。
ひとつには、ギャップが面白かったのだと思います。

  • 文化系で内向的な人が多い → 筋肉ムキムキのマッチョ
  • 真面目でちゃんとしている → 適当で仕事をしたがらない
  • 丁寧なビジネス的言葉づかい → 関西弁のラフなおしゃべり

つまりわたしの会社のイメージや、仕事として求められる姿勢を、◯◯くんは全くしようとしない、どころか正反対なことばかりしているのです。

こんなフザけたことを、毎日のように役員が発信しているのですから、スタッフからしたら随分おかしかったのではないかと思います。

わたし自身も楽しんで描いていただけなのですが、これを続けていくと少しずつ会社の雰囲気が変わってきたなと思うようになりました。

◯◯くんがきてから変わったこと

◯◯くんの登場は、なんとなく社内にあった「ちゃんとしないといけない」「真面目でなければいけない」という空気を壊して、「楽しもう」という雰囲気に変えていきました。

もちろん、仕事は真面目に取り組むものですよね。
でも、セオリー通りに言われたことを真面目にするだけでは、クリエイティブな発想は生まれません。

仕事を楽しく面白いと思えれば、創造性や主体性が生まれて、よりやり甲斐のあるものに変わっていきます。

◯◯くんが与えた影響は決して大きくはなかったかもしれません。でも、結果的にそんな雰囲気を変えるきっかけをつくり、「ちゃんとする」という空気に風穴をあけてくれました。

◯◯くんのその後

3ヶ月ほど毎日のように登場していた◯◯くんですが、ネタ切れなどもあって連載はストップしてしまいました。

ただ、その後も様々な場所で会社の顔として活躍してくれています。

会社の行動指針(クレド)のイラスト
10周年記念マウスパッド
スタッフへの誕生日イラスト

社内マスコットキャラクターでインナーブランディングをするコツ

なんとなく調子にのって描いたイラストが、こんなに大きな存在になるのは不思議な感じです。「会社の雰囲気をよくする」という目的のために計画的に描いていたら、逆にうまくいかなかったかもしれないなとも思います。

だからこの方法があなたの会社に使えるかはわかりませんが、せっかくなので何がよかったのかを振り返ってみたいと思います。

毎日のように定期的に登場する
「単純接触効果」といって、人は毎日接するものに好感を抱くそうです。毎日とは言いませんが、1ヶ月に1度では忘れられてしまいます。少なくとも定着するまで週1くらいで見る機会があれば、親しみをもってもらいやすいと思います。(続けるのが大変ですが…)

ギャップの面白さがある
社外へ出すなら、その会社らしさが出た方がブランディングとして効果的です。でも、社内の場合にはあえて正反対のキャラの方がギャップがあって面白いです。普段公には言えないことをスカッと言ってくれると共感しやすいですよね。

意味を求めず、自分自身が楽しむ
「このイラストで社員にこう考えてほしい」などの意図は透けて見えます。会社としての思惑が一度でも感じられると、キャラに好感はもちにくいもの。それよりも自分自身の「楽しい」「面白い」の気持ちが純粋に伝わることが大事だなぁと感じています。

そもそも「イラストを描くのが大変」かもしれませんが、社内容なので決してうまくなくてもよいと思います。あるいはちょっと絵の上手い人と組むのもありかもしれませんね。

わたし自身、お遊び的にはじめたもの。うまくいかなかったらやめればいい、というスタンスでまずはトライしてみてはいかがでしょうか?

ひょっとすると、あなたの会社の空気を変えるおもしろいきっかけになるかもしれませんよ!

言うて人生なんて一瞬の幕間劇みたいなもんやで。ほな楽しんでなんぼやろ。

※ちなみに◯◯くんが登場する誕生日イラストは、「誕生日ランチ」という取り組みでもご紹介しています。よろしければこちらもご覧ください。