子どもを見ずに、スマホを見ている人、増えていますよね。
自宅はもちろん、ショッピングモール、公園、おもちゃ売り場etc、子どもの遊び場ではどこに行ってもそういう風景を見るようになりました。
わたし自身、子ども4〜5歳ごろ、コロナで外出をあまりしなくなるまで、公園などスマホを見ることは少なくありませんでした。
ちょっとよくないかな、と思いつつ、ついつい見ちゃうんですよね。
特に母親よりも、わたしのような父親の方が、子どもを遊ばせながらスマホを見ている人が比較的多いように思います。
今日は、父親としてこれってどうなの?と思ったので、子どもを見ながらスマホをすることについて考えてみました。
スマホを見ずに子どもを見て!ドイツでは子どもデモ行進
2018年9月、ドイツでは「スマホではなくて私たちと向き合って」と、なんと小学生がデモ行進を行いました。
「うちのパパはスマホゲームばかりやっているの。よくないと思うわ」(6歳・女子)
「地下鉄の中で、子供そっちのけでスマホに夢中になっている親をよく見かけるけど、そういう大人にウンザリしてるんだ」(10歳・男子)
親にとってはなんとも耳が痛い指摘です。
特にゲームにハマる人は、子どもだけでなく夫婦間でもトラブルになることが多いのではないでしょうか。
SNSをチェックする、ニュースを見る、という程度ならすぐに子どもに目を向けることもできますが、ゲームだと熱中してずっとゲームのことばかり考えてしまいますよね。
わたしはスマホゲームはしないのですが、よく「子どもが子どもなのは、今この瞬間だけ。」と考えて接するようにしています。
本当に子どもが大きくなるのは早くて、あっという間に小学生、中学生…と成長していきます。
今の子どもと遊べるのは、本当に今だけなのです。
親として子どもと向き合う大切な時間が少なくなるのは、お互いの人生にとって豊かさを失うことなのかもしれません。
「キッズスペースで子供を遊ばせて親はスマホ」にも理解を
こちらは、親の立場からすると「うんうん、そうだよね!」と思わずうなずいてしまいます。
キッズスペースは、子どもを自由に遊ばせられて、親は気が抜けるささやかな時間。そんな時間でスマホをすることまでダメかっていうと、ちょっと違うじゃないかと思うのです。
子どもと真剣に向き合えば向き合うほど、とんでもなく疲れます。この感じ、もう、ちょっと、子どもができるまで、わたしには想像もつきませんでした。
圧倒的に子どもが元気で、力強く、何をしでかすかわからず、精神的にも体力的にもとんでもなく疲れるのです。
だから、少しくらいは息抜きができる自分の時間がほしい。ちょっとだけ、スマホで気持ちをリフレッシュできる機会がほしいと思います。
ただ、これはあくまで「キッズスペースなどの安全が確保されていて、係の人や他の大人がいる場」。電車や屋外の公共スペースではないってことは、心に留めておきたいことですね。
スマホ=子どもとのコミュニケーションを放棄することではない
子どもは、一緒に過ごす時間がどれだけ濃いかで、心を開くんじゃないかなと思います。
それは、単純に時間の長短ではなく、どれだけ真剣に向き合ってくれているかということです。
私は、子どもが2歳くらいまで残業が多く、あまり一緒に過ごす時間をとれませんでした。
「どうせ自分が遊んでも泣いてしまう」「時間がないから、自分にはなつかない」と思って、一緒に過ごす時間がただでさえ短いのに、スマホをしてしまうことが多かったのです。
でも、例え一緒に過ごせる時間が短くても、全力で遊んでいれば子どもはこころを開いてくれます。また遊びたいと思ってくれます。
平日ほとんど一緒に過ごす時間がなく、その上スマホばかりでは、子どもとコミュニケーションなんて取れませんよね。
私は今でもスマホを見ることがあります。
だけど残業をなくしたことで、それ以上に子どもと向き合う時間を増やし、子どもと真剣に遊ぶようになりました。
保育園でのトラブルや悩みも話してくれるようになり、子どもにとってはとてもよかったと思っています。
そして、スマホで遊ぶよりも、子どもと遊ぶ方が、面白くて刺激的で楽しいことがたくさんあることに気づきました。
(ちなみに、6歳の今では一緒にiPadのゲームで遊ぶことも多いです…笑)
結局、スマホの見る見ないではなく、どれだけ子どもと向き合うのかということなのかもしれません。
そしてそれは、周りの人や部外者が見ただけでは分からないんですよね。
スマホをするしないではなく、子どもと真剣に向き合っているかどうか。
もしも、子どもとコミュニケーションそっちのけで、スマホばかり見てしまうなら、一度真剣に子どもと遊んでみることをおすすめします。
子どもと遊ぶのって、スマホで遊ぶことよりも、とっても楽しくで新しい発見がありますよ。