毎日同じ道を通るのがよいか、違う道をいくのがよいか

毎日の通勤や買い物、保育園への送り迎えなど、皆さんは同じ道を通っていますか?
それとも毎回違う道を通っている人もいるでしょうか?

おそらく多くの人は、「いつもは同じ道を通り、気分でたまに違う道を行くかな…」という感じではないでしょうか。

わたしは大学でアートを学んでいたのですが、当時よく聞いたのは「毎日違う道を通ってみよう」という話です。
でも社会人になってからは、「あえて毎日同じ道を通る」ことも大切だなぁと思うようになりました。

たかが道、されど道。
その毎日の行動が、人生には大きな影響を与えていくものなのかもしれません。

コロナ禍でリモートワークになってから通勤や買い物をしなくなった、という人もいるかもしれませんが、今日はそんな毎日の道の通り方についてのお話をしたいと思います。

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なぜ違う道を通ることがよいと言われたのか

アート畑でよく聞いた「違う道を通ろう」というお話。
なぜそんなお話があったのかというと「新しい気づきや体験をすることで、感性が磨かれる」ということが大きな理由だったように思います。

人は年齢とともに、感動したり心が動かされるような機会が減っていきます。

昔は飽きずに繰り返し読んだマンガも、年を取っていくと、そんなに夢中になれなかったりしますよね。創造力があり感性が鋭い若い人の方が、漫画家デビューに有利とも言われています。

実際、わたしが知っている音楽クリエイターの人は、「毎日違う道を通る」と明言されていました。「年齢を言い訳にせず、自分の感性は自分で守れ」とも。

クリエイティブな仕事をする人にとって、感性を磨くことはひとつの重要な訓練なのかもしれません。

知りたいのプログラマーの人も、毎日違う道を通っていました。
「なんで毎日違う道を通るんですか?」と聞くと「なんとなく…その方が楽しくないですか?知らないお店があったり、道の雰囲気が全然違ったりするのを知るのが面白いんです」という回答だった記憶があります。

多少遠回りになっても、そうやって毎日を楽しむ心の余裕があるのはとても素敵だなぁと思います。

同じ道を通ることのメリット

じゃあ同じ道を通る=凡人なのか、というとそういうわけではないようです。

著名なデザイナーの佐藤オオキさんは、「僕は毎日同じ道を通ります。そうすると、少しずつ変化していったり、季節によって起こる変化がわかる」「そういう日常のささいな変化が、新しい気づきになる」というようなことを書籍に書かれていました。

また、facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やAppleのスティーブ・ジョブズ氏は、毎日同じ服を着ることで有名です。彼らがそうする理由は「服を選ぶという決断にエネルギーを消耗しないようにしている」から。どんなささいな選択や決断でもエネルギーを消耗する、だから重要ではない決断は、例え服選びでもしないのです。

彼らが通勤にどんな道を通っているかはわかりませんが、おそらく同じ道を通っているでしょう。

ただ同じ道を通るのではなく、毎日の様子を観察をして感性を磨くのも素敵ですし、あえて選択をしてパワーを消費しないようにする、というのもとても合理的な理由だなぁと思います。

リモートワークで道がなくなってから、私たちはどうなるのか

そんな人生観が現れる道ですが、コロナ禍でリモートワークが進んでから、毎日の通勤がなくなったという人もいるかもしれませんね。

わたしもリモートワークになってから、ついつい夜ふかしをしたり、スマホを見て時間を浪費してしまうことが増え、また新しい発見をする機会もなくなって運動不足になったように思います。(健康診断でも要観察の項目がはじめて出てしまいました)

通勤の満員電車のストレスから開放され、ムダなエネルギーを消費しない、という点では合理的になった一方で、なにか大切な機会を失ってしまったのかもしれません。

ちなみにアーティストをしている妻さんは、毎朝ウォーキングに出かけて「今日はネコと目があってしばらくにゃーにゃーお話してた」「今日はこんな本を聞きながら歩いた」と話をしてくれます。

わたしたちはそうやって、毎日道を通ることで、なにかを得ていたのではないかと思うのです。

だから、同じ道でも、違う道でも、ちょっと外にでる機会をつくって「さて、今日はあえて同じ道にするか、たまには違う道を通るか」と歩きながら考えてみるのも、一興かもしれないなと思う今日このごろなのでした。

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プロフィール

とあるWebマーケティング・制作会社の役員をしています。このブログでは、私たちの会社のリモートワークやチームビルディングの取り組みを発信していきます。

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