あなたの会社では、毎年の年賀状はどのような目的で送っているでしょうか。
年に一度の感謝を伝える機会という方から、慣例だから送っているだけ、という方までいろいろかもしれませんね。
わたしの会社では、2020年末から年賀状でなくクリスマスカードを送るようにしました。
これが取引先やパートナーさんから結構反響があってよかったのです。
ちなみに年賀状に対する反響は、これまでほぼゼロ。
どれだけこだわったデザインで作っても、気持ちの込もったメッセージを書いても、年賀状だと目にとまらないんですよね。
別にクリスチャンというわけではないのですが、クリスマスカードは、ビジネス的に考えても、1年のご挨拶を伝える意味でも、とても効果的だなぁと思ったので、今日はそのことについてシェアしたいと思います。
なぜ年賀状ではなくクリスマスカードなのか
わたしの会社はWeb制作というデザインをする会社でもあるので、それなりにこだわって年賀状を自作していました。
そのこだわりゆえに、毎年社内でけんけんがくがくのやり取りになりまして、年末の忙しい時期にかぶるのもあって、結構大変なミッションになっていました。
それで取引先やパートナーさんに喜んでいただけるかというと、特に反応がないのです。
(QRコードなどを貼って特設Webサイトまで作って、やっと数人からリアクションあるくらい)
年賀状にいちいち反応がないのは当たり前かもしれません。
でも、大変な労力をかけながら、年に一度の感謝を伝える意味でも、マーケティングとしても、今ひとつな現状を変えたいよね、という話は社内でもしていました。
そこで出てきたアイディアが「クリスマスカード」です。
とりあえずやってみよう
わたしは最初、クリスマスカードにそれほど期待があったわけではなく、むしろ形が変わるだけで、結果は特に変わらないのではないかと思っていました。
これを強力に推し進めてくれたのが、わたしと同じく役員のYさんです。
クリスマスカードを使うことで、とにかく顧客接点を増やしましょう。年末年始の営業日の案内を入れて、手書きのメッセージも書いてくださいね。
デザインはこれでどうですか?送付先リストも記載してください。
特にお世話になっているクライアントには、来年のカレンダーもつけるのはどうでしょう。金額はこのくらいかかります。入稿はこの日です。厳守です!
…という感じで、ほぼほぼすべての段取りをしてくれました。
もともと、Webではなく紙ものデザインが大好きで、クライアントとのつながりを大事にしているYさん。
カードのデザインは既製品ではありますが、会社のロゴを入れた上品でセンスのあるデザインと、紙質にもしっかりこだわった素敵なクリスマスカードとカレンダーを発注してくれました。
このクリスマスカードを、数人の有志メンバーが送付先ごとに仕分けしたり発送手続きをしてくれて、任意で担当者ごとに手書きのメッセージをそえて、(結局バタバタはしましたが)無事に送付することができました。
年賀状よりもクリスマスカードの方が、担当者やパートナーさんの目に止まりやすいのではないか、というくらいの気持ちではじまったのですが、これができたのは、「とりあえずやってみよう」という社内の寛容な空気と、「こうやりたい」と主体的に行動する人がいたおかげだなと思います。
意外と大きかったクリスマスカードへの反響
12月上旬にクリスマスカードをお送りしてから、年末にかけて取引先やパートナーさんからちょくちょく反応がくるようになりました。
お葉書にて、ご挨拶と共に年末年始のご予定をお伝え頂き、
ご丁寧にありがとうございました。HPの追加修正等、いつも迅速にご対応頂き、今年1年大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願い致します。
この度は、素敵なクリスマスカードとカレンダーをお送りいただきありがとうございます!
大切に使わせていただきますね
カレンダーの、ある日だけ装飾がなされていたので、
なんの日やったかなぁと考えております
明けましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
素敵なカレンダーをありがとうございました!
また、社内のメンバーからもよかったという感想が出ていました。
●●さんからもクリスマスカードの嬉しいフィードバックいただきました!
年賀状コメントよりも長文のお手紙を書くことで、
お客さまとの振り返りや普段は伝えれない想いを届けることができて
私自身も良い機会をいただけたなと同じく思っております!あと●●さんは、カレンダーがとってもおしゃれと気に入ってらっしゃいました。
ご自宅用にしてくださるとのことです
手書きのメッセージは年賀状でも書いていたのですが、クリスマスカードは時期的に他社さんとかぶらないので、よりダイレクトに担当者さんに響いたのではないかと思います。
年末年始の営業日案内などを記載したことも、返事がしやすくてよかったのかもしれません。
年賀状からクリスマスカードに変えてみて
年賀状よりも楽だった、というわけではありませんが、クリスマスカードにすることで、改めて取引先やパートナーさんとの繋がりを確認できて、やってよかったなぁという実感を持つことができました。
(主導してくれたYさんにはとても感謝です。)
ちなみに、年賀状は送っていないのですが、代わりに年明けには年賀メールを送りました。
これも年賀状では送れない代表のメッセージや、社内のブログ記事を案内する内容になっていて、年賀状よりもよい取り組みだったなと思っています。
今回の取り組みを通じて、「とりあえずやってみよう」という寛容さと、「こうやりたい」と主体的に行動する人がいることはとても大切だなと思いました。
年賀状っていまいち意味を感じないよね、という方、クリスマスカードを一度試してみてはいかがでしょうか。