社内ベンチャープロジェクト 社内制度

社内ベンチャープロジェクト

2.5
対象
全スタッフ
難しさ
実施時間
毎週2〜4H/人
コスト
内容により予算が必要
主な内容
  • 業務や立場に関わらず、やりたいと思う「新しい事業」のアイディアを自由に募集する
  • 各アイディアを発表してもらい、スタッフの有志を募ってプロジェクト化する
  • 週1回のチームミーティングや、月1回のリーダー会議で、少しずつでもプロジェクトに取り組んでいく
  • 半年毎などの期間で、プロジェクトを存続するかや将来性などを検討する
効果
  • スタッフが主体的にものごとに取り組んでくれるようになった
  • チームワークが高まり、業務でも協力的なやり取りができるようになった
  • 今までにない斬新なアイディアや、長い目で見た新しい事業を育てられるようになった
スポンサーリンク

スタッフの主体性・創造性を開花した新しい取り組み

わたしの会社では、Webの制作やコンサルティング事業をずっとやってきました。逆に言うとそれ以外の事業はなにもしておらず、スタッフもWeb制作をしたくて集まってくれたメンバーです。

そんな会社で、2020年3月新たに「新規事業創出プロジェクト」をはじめました。

これは、Web制作に関わらず「好きなこと」「やってみたいこと」を、やりたい人が提案し、それに共感したメンバーが入ってプロジェクトを立ち上げるというものです。

はじまって半年、まだ形にはなっていない状態ですが、このプロジェクトを通じて、今までにない取り組みや発想が起こり、メンバー間の風通しもすごくよいものになりました。

今日はこの取り組みの内容や、実施して何が起こったのか、社内アンケートなども交えてまとめてみたいと思います。

新規事業創出プロジェクトをはじめたきっかけと狙い

2019年末頃に、新規事業創出プロジェクトの前身として「営業戦略ミーティング」という場がはじまりました。

これは社長以下のディレクターメンバー(約5名)ではじまったものです。依頼に波があり、安定した受注が難しいWeb制作事業において、いかに継続的な売上を確保していくかを話し合う内容でした。

この席上で、現在のWeb制作という事業形態以外にも、別のビジネスモデルが必要という結論になりました。当時出ていた新しい事業のアイディアは以下のようなものです。

ポイント制保守制度「おトクな積立更新サービス」
・保守案件に対してポイント制を導入する。

内製支援サービス(研修)
・クライアントの社内でウェブマーケターを育成する支援をする。

月額オンラインサポート/コンサルティングサービス
・月 1 回 MTG。ZOOM でコンサルティング。作業費は別途もらう。

当時はいずれもWeb制作事業を中心に、その派生として考えていたことがわかりますね。
このときにメンバーの一人から出た言葉は

「あまりワクワクしませんね」

でした。

新しいことをはじめるには、メンバーのモチベーションが不可欠です。そのためには、主体的な参加がどうしても必要だと感じました。

そこで、他のメンバーにも何かいいアイディアがにか聞いてみて、参加したい人が参加するというプロジェクト形式ではじめるのがよいのではないか、という話にまとまっていきます。

これが新規事業プロジェクトのはじまりでした。

新規事業創出プロジェクトの募集と開始

2020年4月末、いよいよ新規事業プロジェクトを社内全体に告知してエントリーを募ることになりました。ちょうどコロナが拡大している中、社長からChatWorkが届きます。

以前伝えていた、4月24日に行う「新規事業のプレゼン大会」の概要をこの後PDFで送りますので、確認をお願いします。

緊急事態宣言が明日にも出ると先程表明がありましたね。 明るい、楽しい話題が出にくい状況ですが、 その状況に飲まれてしまっては、気分が落ちていくだけ。。

こんなときこそ、こんなときだからこそ、

・新しいこと、
・こんな事ができたらいいな といったこと

をみんなと一緒に考えていきたいと思っています。 しっかりまとまっていなくてもいいです。 みんなのちょっとした「熱意」や「願望」から 新しい事業が生まれてくるかもしれません。
エントリー待っています!!

ちなみに、このとき社長からみんなに送った新規事業創出プロジェクトの概要PDFがこちら。

こうして4月24日、いよいよ新規事業プロジェクトのプレゼン大会がはじまりました。

プレゼン大会と5つのプロジェクト

当日はコロナもあってzoomでのオンラインミーティングでしたが、5人のメンバーから新しいプロジェクトが発表されて大盛況になりました。このプレゼンのうち4つは、営業戦略ミーティングではでなかった企画だったので、ほぼ新しい取り組みばかり。

なかでも注目を集めたのは「飲食店ためのデリバリー支援サイトの制作・運営」「プログラム言語Pythonを使ったAI開発」という2つのプロジェクトです。
その他にも「コロナ禍におけるオンラインコンサルビジネスの確立」「Web担当者向けのアプリ開発」「D2C形式の商品販売」など、魅力的なプロジェクトが発表されました。

プレゼンを聞いたメンバーには、その後アンケートに答えていただき、自分の入りたいグループに入ってもらう形としました。そのときのアンケートの感想を少しご紹介します。

とても、いい意味で楽しくて、良い会だったと思います。ありがとうございます。

どなたもWebにとらわれない企画で、また情熱をもって企画をされていて、聞いている側もワクワクしました。ただ実際にサービスとして始動するにはそれぞれ問題点や懸念事項も多いと思いますので、そこをどう解決していくのかが重要になってくるかなと思いました。

皆さんのアイディアに触れてとてもいい刺激になりました。 次の機会があれば、プレゼン側に回りたいと思います。

とても良い時間だった。発表の場を作るのは大事だなと思った。 発表することで、プレゼンもうまくなっていくと思うので、 ぜひこういう機会を今後も作っていきたい。 Nくんのファシリテーション・場作りがとても上手で、よかった。 みんなも比較的リラックスして、リアルよりもコメントが色々でていたように思う。 オンラインのほうが、みんな良い感じがした。

最後の感想で述べましたが、Sくんの気持ちの乗ったプレゼン力が一番印象的で、やはり想いや情熱が人を動かすのだということを感じました。またNくんの「誰でも平等に挑戦できる」というのは、すっと気持ちが軽くなる、私もやってみようと思える、素晴らしい名言だと思いました。本当好きです。 全体としてWebにとらわれないいろいろなアイディアが出てきて、ぜひこれは定期的にやっていけるといいなと思います。

皆さんすごく新鮮な提案で聞いていてすごく楽しかったです! Sくんみたいな、やったことのない面白い新事業だったり、 UさんやYさんみたいな、もう少し練ったら実現しそうなことだったり、すごくわくわくしました。 また質疑応答の際に色んな案が出るのでさらにいい内容になって良かったです! 次回私も何か新事業提案できるように準備出来ればな、と思いました。

プレゼン後の半年間の取り組み

プレゼンが終わったあとは、各プロジェクトごとにメンバーが集まり、それぞれ具体的に進めていくことになりました。プロジェクトの進め方や役割分担なども、もちろんすべて自由です。

ただし、以下のルールを定めていました。

  1. 2020年9月(半年後)に事業を進めるかどうか評価・判断・振り返りをする
  2. プロジェクトシートに「目標」「売上シミュレーション」などを記載して提出する
  3. 月1回、リーダーが集まるミーティングを行って進捗確認と意見交換をする
  4. 成果を出したプロジェクトには、報奨金を出す

実際に利用したプロジェクトシートはオンライン共有できるGoogleスプレッドシート形式でしたが、参考までにPDFをご案内しておきます。

このプレゼンから半年の間、実際にそれぞれのプロジェクトメンバー同士が週1回〜月数回の打ち合わせを重ねながら進めていきました。

途中、1つのプロジェクトが頓挫し解散。期待されていたPythonプロジェクトも技術的障壁によりSTOPするなど、困難も多数ありました。しかし、各メンバーがこれだけ密接に連携を取りながら「自分たちのしたい主体的にする」というのはわたしの会社でははじめてのことでした。

半年やってみてどうだったか

2020年9月、改めて全体のプロジェクトの振り返りを行った結果です。

飲食店ためのデリバリー支援サイトの制作・運営
リリースには至らずも、事業計画とサイトデザインまで進行

オンラインコンサル
具体的な内容検討を進行中

プログラム言語Pythonを使ったAI開発
メンバーへのPython基礎研修は完了、新サービスも開発進行するが技術的問題からSTOP

Web担当者向けアプリ開発
アプリの仕様策定、売上シミュレーションや助成金申請などの計画まで進行

D2Cによるオンライン販売
目的や認識がメンバー間で異なり継続が難しいとの判断からプロジェクト終了

いずれもまだ具体的に形にはなっていませんが、通常の業務もしながら、メンバーが協力して主体的に進められたことをは、大きな成果になったと感じています。

体感的にも、会社全体の雰囲気やチームワークがすごくよくなったと感じます。
メンバー全員からも、新規事業創出プロジェクトをやってよかったという声がアンケートの結果から読み取ることができました。

いつもと違ったデザインが作れて良かったです! また少人数なので意見も出しやすく、これはこうした方がいい!や こういうことやりたい!など素直な意見を言い合えたと思います。 今後も新事業続ける場合は3~4人などで制限したほうが動きやすいと思いますのでぜひ参考にしていただければと思います!

・各々が興味を持っていること、やりたいと思っていることを知ることができてよかった。
・日々の業務以外で発想する、考えの枠が拡がる良い機会だったと思う。

メンバーで色々話し合いながら形になっていくのが楽しかったです。 毎週MTGをしていたので、新事業の事以外にも色々話ができてコミュニケーションがとれたのもよかったです。

「新規事業創出プロジェクト」まとめ

わたしたちがはじめた「新規事業創出プロジェクト」はまだ開始から半年、もともとの目的だった売上や業績に直接つながる成果は生み出せていません。

実際、より売上に直接的につながるプロジェクトの立ち上げを、新規事業創出プロジェクトとは別に行うようになっています。

しかしながら、スタッフが自らWebにとらわれないビジネスを考えて、主体的にチームをつくって実行できたことは、チームワークや創造性に大きな力を得られたと考えています。

今後も継続的に進めながら、実際にサービスなどをリリースできたら改めて報告したいです。

社内制度
スポンサーリンク
follow
プロフィール
cotau

とあるWebマーケティング・制作会社の役員をしています。このブログでは、私たちの会社のリモートワークやチームビルディングの取り組みを発信していきます。

follow
caruta