- 対象
- 全スタッフ
- 難しさ
- 低
- 実施時間
- 特になし
- コスト
- 特になし
- 効果
- スタッフの目標達成やキャリアアップを効果的にサポートできた
- 趣味や特技など、一人の人間としての価値観をより理解できるようになった
Evernoteというアプリを知っていますか?
簡単に言えば、クラウドで使えるノート(メモ帳)のことです。
人気のアプリTOP10に必ずランクインするといっても過言ではないので、既に利用されている方も多いのではないかと思います。
わたしはこのEvernoteに、スタッフとの面談の記録や、雑談で聞いた趣味や特技、気になったことなどをなるだけまとめるようにしています。
スタッフの人からしたら、記録に残されるのはちょっと嫌だなぁと思われるもしれませんね。(実際Evernoteにメモしていることは共有していません。。)
でも、役員の立場としては、チームワークやコーチング、キャリアアップなど、一人ひとりを理解してサポートするのにとても役立っています。
今日はそんなEvernoteの活用法をご紹介します。
Evernoteにスタッフとの面談記録をつけるようになった理由
今見返してみると、Evernoteを使いはじめたのは、なんと2012年でした。10年も前のノートが残っていて簡単に見返せるなんてすごいですよね。
最初はEvernoteを、Web制作という業務のためだけに利用していたことが多かったです。今でも、広範な業務内容から、経営に関することまで、なんでもまとめたり、社内で共有するのにとても重宝しています。
ただ、スタッフとの記録をつけはじめたのは、2020年ごろ。
それまでは、特にスタッフ一人ひとりに関することは記録していませんでした。
当時はメンバーが5人くらいと少なかったこともありますが、自分のことでいっぱいで、そこまでスタッフのことを真剣に考える機会が少なかったと思います。
Evernoteに記録をつけはじめたきっかけは、実はささいなことです。「誕生日ランチ」という制度をはじめて、スタッフの誕生日を覚えるため、でした。
昔から人の誕生日をお祝いしたりすることなんてなかったので、記録にとっておかないと忘れちゃうのです。(もちろんGoogleカレンダーにも登録しているのですが、簡単に全員分を見返したかったのです)
しかし、このささいなきっかけから、スタッフとのコミュニケーションにEvernoteをとても役立てられるようになりました。
Evernoteをスタッフへの理解に活用してよかったこと
面談の記録があるので、これまでのやり取りやスタッフの考えを理解しやすい
わたしの会社では、1on1で目標面談という取り組みを行っています。メンター・メンティーというペアになり、目標の進捗や業務の課題、キャリアステップについて月に一回話し合う取り組みです。
Evernoteに記録をつけてなかった頃は、ノートに手書きしたり、目標のプリントにメモしたりしていました。
でも、ノートやメモを忘れてしまったり、過去のことを見返すのが難しかったりして、「前回どういう話しをしたっけ?」と思うことも多かったです。
どういう問題を感じているのか、前回うまくかなかったことをどのように改善してみたのか、目標達成に向けた進捗のサポートには、時系列での理解が欠かせません。
その人が仕事にどう取り組み、何を考え、これからどこへ歩んでいきたいのか。
面談の記録からは、その時々のさまざまな事柄を思い起こすことができます。結果としてより有効なサポートをすることができます。
プライベートなことや趣味など、一人の人間として理解できる
わたしの会社では、「よかったこと終礼」といって、最近のよかったことや楽しかったことを共有する取り組みをしています。
業務とは関係のない雑談が多いのですが、こういう趣味や個性に関わることから、その人の価値観を深く理解できることは少なくなりません。
その人が、何に喜びや楽しみを感じ、何に怒りや悲しみを感じるのか。
仕事としてだけではなく、一人の人間として理解することが、チームワークには欠かせないと感じています。しかし、特にプライベートな話は、いわゆる公的な議事録に残ることはあまりありません。
Evernoteは、あくまでわたし個人で話したことや感じたことを遠慮なくまとめられるので、相手のことを理解するのにとても役立っています。
ストレングス・ファインダーと紐付けて考えられる
ストレングス・ファインダーというのは、アメリカのギャラップ社が開発した「人の才能・強み」を把握するツールです。
わたしの会社では、このストレングス・ファインダーをスタッフ全員に受けてもらって、それぞれの強みや傾向を把握し、チームビルディングに役立てています。
ただこれも、誰にどんな強みがあったのか、常に見れるようにしておかないと覚えられないんですよね。
ストレングス・ファインダーに限らないのですが、やったときは「やってよかった、活用しよう」と思うものなのですが、実際に使わないとすぐに忘れてしまいます。
Evernoteに、それぞれの特性や活動を記録して、その時々に見返すことで、日々の仕事の中で活用できるように心がけています。
Evernoteに面談などの記録をまとめるようになって
Evernoteにスタッフのことを記録するようになってからまだ1年足らずですが、スタッフのことをより理解するためのツールとして、とても役立っていると感じています。
最初はささいなきっかけから始めたことですが、続けていく中でちょっとずつその人に対して興味や関心が湧いていくようになりました。
メンバーそれぞれが、どういう価値観を持ち、どんな目標に向かって努力し、歩んできたのか。この先どんなキャリアを望んでいるのか。
会社で一緒に働いていく仲間として、一人ひとりについての理解を深めることは、チームをつくっていく上でとても重要なことだと改めて思いました。
何よりわたし自身が、スタッフのことを理解しようとしていることを自覚できたことが、一番大きいかもしれません。
Evernoteを活用することで、スタッフへの理解をより深めることができました。
面談やコミュニケーションは取っているけど、スタッフへの理解を積み上げられていけていないなと感じる方や、もっと理解を深めたいと思われる方に、ぜひおすすめです。