「そろそろ、リビングに行こうかな…」
会社でも在宅ワークでも、集中し続けるほど、その後に疲れが出てきます。
一般的に、人間の集中力は45分程度が限界と言われています。
個人的には、2時間くらい集中すると、急に効率が落ちると感じることが多いです。
どうしても集中できないな、効率が下がったなと感じたときにおすすめなのが、「場所を変える」という方法です。
場所を変えたり、歩いたり、移動することで脳が活性化し、記憶力が高まります。脳科学的には「場所ニューロン」と呼ばれています。
樺沢紫苑『学び効率が最大化するインプット大全 』サンクチュアリ出版 2019
アメリカ・ミシガン大学では、場所を変えただけで記憶できる単語数が40%もアップした、という研究報告もあります。
(中略)場所を変えることで気分転換になり、集中力がリセットされるので、仕事がものすごくはかどります。
実際にやってみると、本当に驚くほど効果を感じることができました。
在宅ワークで仕事をする場所を変える
普段仕事をしている部屋と、リビングが別れている場合、最も手っ取り早いのは、自室→リビングへの移動です。
ちょっと立ち上がってノートPCを持ち、移動する。これだけで、周りの環境が変わり、気持ちを切り替えて作業をすることができるようになります。
ワンルームの場合は環境を変えることはなかなか難しいかもしれませんが、机→ローテーブルなど座り方を変えるだけでも気持ちがリフレッシュできますよ。
より積極的に集中を試みる場合は、近所の喫茶店など外に出るのも効果的です。
一見すると移動したり、大きなモニタから小さなノートPCに変えるのはムダが多いように感じるかもしれませんが、集中できない方がはるかに作業効率が落ちます。
適度に雑音があったり、天井が高い環境の方がよいアイディアもでて集中できるのです。
事務所で仕事をする場所を変える
在宅ワーク以上に環境を変えるのが難しいのが事務所の方かもしれません。多くの事務所では、自席が固定されていて、デスクトップPCしかない、というケースも多いのではないでしょうか。
そういうときは、10分だけでも休憩をもらって、ちょっと外に出て歩く、というだけでも気持ちを切り替えることをおすすめします。
わたしの会社では、10分休憩という制度があり、集中が切れたら気持ちを切り替えるために社外に出たり好きなことをしてよいことになっています。
また、リモートワーク導入前には、一時期コワーキングスペースを契約していました。歩いて10分程度にある場所で、自由に利用できる環境だったので、集中が切れたらそちらに移動するスタッフもいました。
コワーキングスペースを利用しなくても、スタバやドトールといった喫茶店を利用するだけでも随分集中力は高まりますよ。
集中力を保つための場所選びまとめ
こういった場所の切り替えは、疲れてヘロヘロになる前にすることをおすすめします。
完全に疲労がたまってしまうと、場所を変えても効果が薄くなってしまいます。
それよりも「まだいけるけど、少し集中が切れてきたな」という段階で移動すると、疲労を感じることなく集中し続けることができます。
また、予め移動を想定したスケジュールを立てるとより効果的です。
大きな画面を利用する机では、複数の画面を立ち上げながらやる仕事を行い、ノートPCの画面ではメールの返信やデータの整理をするというように、作業自体も切り替えるイメージです。
これによって効率的になるだけでなく、気持ちも切り替えやすいので集中力が高まります。
移動をすることで一番よかったのは、仕事がはかどることですが、それ以上に疲労を感じにくいというのが大きなメリットだなと思いました。
業務終了後も元気でポジティブに過ごせるので、集中ができずに疲れてばかり、という人はぜひ一度試してみてください。